賃貸管理会社の理解:募集(写真が命)
募集をする上で意外と見落としなのが、写真です。Webで物件を検索しているときに、一番重要なのは、物件の写真や動画です。ここをチェックしていない大家はたくさんいます。
募集図面(間取り図面等)の写真は適切か
お客を集めるにには、ネットの力が必須です。募集も同じです。管理会社も理解していいるので、自社媒体だけでなく、Homes等にも載せるようになっています。
あなたは、管理会社が載せている媒体をきちんと確認していますか?
私は、空室の部屋については必ず、Webでどのように掲載されているかを確認します。自分の商品が、どのように市場で売られているかを確認しない経営者はいません。それと同じことです。
それにも関わらず、大家の多くは、Webでどのように掲載されているかに関して無頓着な方がいます。管理会社に任せているの一言で終わりの方が、50%以上います。これでは勝負になりません。いくら、良い商品であったとしても、市場でどのように売られているかをチェックもしていないようではなかなか決まらなくても当然の結果といえます。
Webでは、自分が指定した条件(礼金・敷金)などの確認も行いますが、一番重要なのは写真・動画です。写真ひとつでクリックするかしないか、内見に電話するかどうかが決まります。
では、どのように写真を撮ってもらえばいいのでしょうか。
写真の撮り方の基本を知っているかどうか
部屋という商品が一番映えるように写真を取る技術がないと、インタネットが賃貸検索の中心となっている今では、通用しません。募集している写真を見れば、住みたいと思わせる写真になっているかは、素人でも一発でわかります。
【部屋の写真】
まずは良くない部屋の写真とはどのようなものかというと、
・部屋は、人が住む以上、水平・垂直が曲がっているの違和感を覚えます。当たり前ですが、歪んでいるとなんとなく住みたくないという気持ちになるのです。
・暗い部屋も普通嫌がられます。よく下手な会社が撮ると、部屋の中が暗く、まるで幽霊でもでそうな写真があります。これで住みたい人はいません。
・狭く見える部屋です。同じ家賃であれば、少しでも広い部屋に住みたいと思うのは誰でも同じです。そのため、写真で狭く見える部屋にわざわざ住みたい人はいません。
この代表的な問題をクリアするように撮ればいいだけです。実に簡単ですが、この基本を教育されている会社とそうでない会社では、部屋付けに差がでてきます。
ポイントは、下記3点です。
- 水平・垂直が歪んでいないように撮る
- 明るく撮る
- 広く見えるように撮る
明るく撮るは簡単です。必ず、部屋の電気をつけて、撮るのです。逆光になる場合はやや気を付けなければなりませんが、部屋を明るい状態で撮ることが、まず大前提です。そのうえで、広角レンズで撮影すると広く明るい写真となります。
広角レンズは、部屋の奥行を与えるので、同じ部屋でも、必ず部屋が広く見えます。管理会社に写真は、広角レンズを使っているかをチェックします。
そして、最後にテクニック的なところですが、水平・垂直が歪んでいないように撮ることです。これはやや専門的なので、写真家のホームページを参考にしてほしいですが、部屋の中にある、横ラインと縦ラインが歪んでいないように撮ります。簡単にいえば、まっすぐに撮るように気を付けることです。
これだけ、気を付けることで部屋の写真の印象が必ず良くなります。
【建物の外観】
建物をかっこよくみせるには、立体的にみせることです。建物をかっこよくみせるには、
- 水平・垂直が歪んでいない
- 晴れて明るい
- 立体的に見えるようにする
「明るい」「水平・垂直が歪んでいない」は、部屋の中と同じ原理ですので解説はしませんが、立体的に見えるようにするにはどうしたらよいかといいますと、建物を斜めから見える位置から撮影します。正面からだと、薄っぺらい印象を与えるので、斜めの位置から撮ります。これをするだけで奥行がでるので何か立派な建物に見えるのです。
斜めから撮るときには、垂直と水平が、やや難しいですが、水平を意識して撮影することになります。このくらいの知識があれば、最低限建物が平面的で、魅力のない建物を回避できます。
現在募集している写真がだめであれば至急、撮り直してもらうことをお勧めします。管理会社を選ぶ際には、管理会社には、写真を撮るノウハウがあるかどうか確認してみください。
まとめ
・Web上に掲載されている写真を必ず確認すること
・管理会社に写真を撮るノウハウがあるかを確認すること
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